植物工場研究所

世界における穀物の収穫減

トップへ

−地球環境問題−

温暖化ガスの影響

 人類による石炭や石油といった化石燃料の消費によリ、大気中の炭酸ガス濃度が増加し、この温暖化ガスの影響で1970年後半から気温の上昇が始まり現在まで続いている。最近5年間に3度も最高気温を記録した。

 2002年ではインドとアメリカで記録的な高温と干ばつによる急激な収穫量の低減につながった。2003年のヨーロッパは夏の終わりの異常熱暑により作物が干上がった。その影響かパンの価格高騰に結びついている。

 気温の上昇による収穫量の減少は、作物の成長期において適正気温より1度高いと穀物収穫量は10%減になるということが科学者の間で認識しつつある。

 炭酸ガス排出量の予測から、今世紀中に1.4度から5.8度上昇すると推定されている。気温上昇は地域によって異なり、海より陸、赤道より高緯度、沿岸より内陸の方が大きい。穀倉地帯が高緯度の大陸内部に集中していることで、近い将来の食糧事情に与える影響は多大なものが予想される。

 いわゆる気象の異常現象は最近増加傾向にあるが、2003年の日本では冷夏に見舞われ、米の収穫減から米価の高騰による家庭の台所への影響も出てきた。米泥棒の増加も新聞をにぎわした。気温が高くても低過ぎても、作物の生長に影響を与えることが大きな社会事象として広まってきたといえよう。

世界における

穀物不足量の増加

食糧不足問題

 2003年の穀物収穫量は推定18億1800万トンであるが、世界全体の収穫量は農業技術の発展で増加しているとはいえ、人口の増加や異常気象による収穫減により、穀物収穫量は消費量を下回り、その不足量は下のグラフに見るように増加してきている。そのため、穀物備蓄量は最低のレベルに達した。

 今年、もし異常気象による収穫減が現実のものとなれば、百を越える穀物輸入国には大きな食糧不足問題が発生する。

 

トップへ